薬を使わず起立性調節障害を改善する為にやめるべき3つの食べ物
2023.08.19
起立性調節障害
松山市で起立性調節障害の専門整体院
起立性調節障害のお悩み
起立性調節障害には次のようなお悩みがあります。
- 朝、起きることができず、学校に行けない
- やっと起きても頭痛やだるさですぐに動けない
- 段々と学校に行けない日が多くなり、勉強についていけない
- せめて修学旅行などの思い出は作りたいけど、集団行動で迷惑をかけないか心配
- 勉強はできなくても、本人の為に卒業だけはさせてあげたい
起立性調節障害はODとも呼ばれ、医学的には次のように概要が述べられています。
“たちくらみ、失神、朝起き不良、倦怠感、動悸、頭痛などの症状を伴い、思春期に好発する自律神経機能不全の一つです。
過去には思春期の一時的な生理的変化であり身体的、社会的に予後は良いとされていましたが、近年の研究によって重症ODでは自律神経による循環調節(とくに上半身、脳への血流低下)が障害され日常生活が著しく損なわれ、長期に及ぶ不登校状態やひきこもりを起こし、学校生活やその後の社会復帰に大きな支障となることが明らかになりました。
発症の早期から重症度に応じた適切な治療と家庭生活や学校生活における環境調整を行い、適正な対応を行うことが不可欠です。”
参照元
日本小児心身医学会
「学校生活やその後の社会復帰に大きな支障となる」とあります。朝起きられない、という症状そのものより、そのことで学校に行けなかったり、生活リズムが乱れることでご家族でのコミュニケーションが減ってしまうという事の方が大きな問題となっています。
対処方法としても、薬物療法に効果はあまり期待できないと言われており、ご家庭での生活習慣の改善が大切です。中でも、当院では栄養バランスの乱れによる生理的な働きが弱まっていることが原因だと考えています。
起立性調節障害の専門整体師が伝えたいこと
松山市で整体師として10年近く現場に出ていますが、起立性調節障害のお子様を診させていただく機会が年々増えてきています。それは、起立性調節障害に整体が効果的だということが少しずつ知られて来ているという面もあるかも知れませんが、やはり、起立性調節障害で悩むお子様の数が松山市でも増えてきているということが一番の理由だと感じます。
起立性調節障害は中学生が抱える症状として全国でもトップにくる病気です。
そして、それはそのまま、中学生のお子様を育てるご家庭のお悩みとして、年々増えてきているということです。
お子様本人も辛い思いをしていますが、ご家族の心配もかなりのものです。実際、起立性調節障害で当院にお越しになる時、親御さんの方が不安で仕方ない、といった様子です。
そして、お子様が段々と改善していくと、親御さんの笑顔も増えていくのが私たちの喜びでもあります。
さて、そんな起立性調節障害でお悩みの方に松山整体院では必ず伝えていることが3つあります。
1つは「本人のせいでも家族のせいでもない」ということ。2つ目は「ご家庭でのサポートが必要」ということ。
そして「必ずよくなるから安心してください」という3つです。
今回はその中でも「ご家庭でのサポート」について、すぐに取り組める食べ物についてお話します。
食べたもので身体は作られています。つまり、身体の具合が悪いのは、悪いものを食べているから、という見方もできます。
このブログを読み進めていただければ、起立性調節障害を改善するために「今すぐに食べるのをやめるべき3つの食べ物」が何かを知ることができ、それをお子様本人も納得して自分の意思で食生活を変えられるようになります。
是非、ご家族で共有してください。
起立性調節障害の原因とは
そもそもで起立性調節障害はどういった病気で、なにが原因なのか?
一般医学的にはよくわかっておらず、ストレスが原因で自律神経の乱れが起きているのだろう、というのが基本的な考え方です。
当院の考え方としても、起立性調節障害の原因はストレスと考えています。
ただ、大事なのは、どういうストレスが、なぜ増えてしまったのか?という点です。ここを明確にしなければなりません。
ストレスというと「精神的なもの」「その人の性格による」「心で感じるもの」というイメージがあると思います。それもストレスの1つです。実は、ストレスには他にも3つ種類があります。
身体的なストレス・・・身体のゆがみや固さ。痛みやこりなど。
化学的なストレス・・・主に内臓が受けるストレス。薬や添加物、砂糖、アルコールなど
環境的なストレス・・・天候の変化。気圧、気温、湿度の変化
これに精神的なストレスを加えて、4つの種類に分けることができます。
起立性調節障害の原因はストレスですが、具体的にどのストレスが多すぎるのかが人によって違います。
原因のストレスが違えば、何から取り組めばいいかも違います。
それは、実際にお身体の状態を検査したり、生活習慣をしっかりヒアリングしないとわからないのですが、これまでの経験で起立性調節障害のお子様にほぼほぼ共通しているのが「科学的なストレス」です。
つまり、みんな同じような食べ物を口にしているのです。
そして、その食べ物をやめてもらうことで、ほとんどの起立性調節障害のお子様が「楽になった」「朝、起きれるようになった」「学校に行けた」と嬉しい報告をしてくれるようになりました。
その食べ物とは、小麦粉、砂糖、カフェインです。
起立性調節障害を悪化させる食べ物 その①小麦粉
起立性調節障害を悪化される食べ物の筆頭は小麦粉です。
小麦粉が使われている食べ物にはどんなものがあるでしょうか。
パンやパスタ、ラーメン、うどん、お好み焼き、クッキー、ケーキ、ドーナツなど、どれも“おいしい”ものばかりです。
小麦粉が主成分でなくても、多くのお菓子や食品に小麦粉が使われています。
これらを嫌いなお子様はほとんどいないでしょう。大人だって毎日のように食べています。
ちなみに、愛媛県はパン屋さんの数が全国でもかなり多いようです。松山市にもたくさんのパン屋さんがあり、「まつやま」や「komachi」などの地方紙にもよく特集が出ていますよね。
松山市はパン好きな方が多い地域です。
そんな私たちの身の回りに当たり前にある小麦粉ですが、実は身体へとてもとても大きな負担をかけてしまいます。
・除草剤によって腸内環境が乱れる
小麦粉になる前の、小麦の収穫の段階のお話です。
一般に売られている小麦は、収穫の直前に除草剤を蒔いて枯らしています。実をつけてしまえば枯らした方が収穫しやすいからです。
除草剤というのは微生物を殺すことで植物を枯らします。
その除草剤が混入した小麦粉が身体に入ってくれば、私たちの身体に住む微生物を殺してしまうのです。人の身体は多くの微生物の働きが欠かせません。
その中でも代表的なのが腸内細菌、いわゆる善玉菌や悪玉菌です。
小麦粉を食べると、除草剤の殺菌効果により善玉菌が殺され、腸内細菌のバランスが崩れてしまいます。
腸内環境は善玉菌が多いか少ないかで決まります。小麦粉を食べれば、確実に腸内環境が乱れてしまいます。
・小麦粉によって腸に穴が空く
穴というと大袈裟かも知れませんが、小麦粉を摂ることで腸壁の隙間が緩んでがばがばになってしまうリーキーガットという状態に陥ります。
リーキーガットについては調べていただくと様々な記事が出てきます。ここでは「網戸」の例えでお伝えします。
腸壁というのは細胞同士がぴっちり隙間なく並んでいるのではなく、網戸のようにちょっとずつ隙間が空いています。その隙間は、食べ物の栄養を摂りこむための隙間です。
網戸は、風は通すけれど虫は入れないですよね。同じように、腸壁も栄養は通すけれど、身体に入れてはいけない異物は入らないようになっています。
小麦粉を食べると起こるリーキーガットとは、網戸の目が緩んで穴が広がってしまった状態です。穴が大きくなってしまうと虫が入ってきてしまいます。
お部屋に虫が入ってきたらどうしますか?
殺虫剤やハエ叩きで退治しようとしますよね。
同じように、身体では異物が入ってきたら免疫細胞がやっつけてくれる仕組みになっています。
しかし、穴が空いていると虫がどんどん入ってきます。そうすると、ずっと退治し続けなければいけません。
そして起こるのが慢性炎症という状態です。
腸壁をすり抜けてきた異物と免疫とのバトルが、体内で毎日のように起こっているということです。異物と免疫のバトルは周りの組織を傷つけるので、毎日生傷が絶えないのです。
慢性的にお腹のなかで炎症が起き続けるというストレスは、相当に大きなものです。
しかも、それは目に見えないし自覚も持ちづらいので、原因不明となるひとつの要因でもあります。
・グルテンが自己免疫疾患を引き起こす
小麦粉の成分としてグルテンというタンパク質は有名ですね。
最近になり、このグルテンが良くないぞ、と取り沙汰されるようになってきました。
どの様に良くないのか、ご存じですか?
実は、グルテンは自己免疫疾患という恐ろしい状態を引き起こすきっかけとなるのです。
自己免疫疾患とは、免疫細胞が自分の身体を傷つけてしまう状態です。身体を守り癒すはずの免疫が反対のことをしてしまうのですから、こうなると治るものも治らない最悪の状態と言えます。
なぜ、グルテンが自己免疫疾患を引き起こすのかと言うと、グルテンの構造に問題があります。
グルテンをはじめ、タンパク質にはアミノ酸配列と呼ばれる設計図のようなものがあります。
身体の細胞もタンパク質なので、それぞれにアミノ酸配列があります。
グルテンの厄介なところは、そのアミノ酸配列が小脳のものととてもよく似ているという点です。つまり、グルテンと小脳は設計図がそっくりで見分けるのが難しいのです。
先ほどの話で、腸に穴が空くということをお話しました。
リーキーガットになるとグルテンも体内に侵入してきます。
身体からすると不法侵入者のグルテンは免疫細胞がやっつけなければいけませんので、グルテンを狙うのですが、その時に目印のアミノ酸配列がよく似た小脳を間違って攻撃してしまうのです。
免疫細胞としては正しく働いているつもりですが、自分の身体、しかも大事な脳を傷つけてしまうのです。これが自己免疫疾患です。
小麦粉を食べることによって、こうした恐ろしい状態を引き起こしてしまうのです。そのことによる身体のダメージ、ストレスは想像以上のものです。
起立性調節障害を悪化させる食べ物 その②砂糖
起立性調節障害を悪化させる食べ物のナンバー2は砂糖です。厳密には糖質と言ったほうが正確ですが、
お米やイモなどの炭水化物が悪ではないので、ここでは砂糖に絞ってお話します。
砂糖、特に精製された白砂糖は健康の大敵です。健康に興味のある方にとっては常識かも知れません。
どの様に砂糖は起立性調節障害を悪化させるのでしょうか。
砂糖の恐ろしいところは、第一にその中毒性にあります。砂糖を摂れば摂るほど、また砂糖が欲しくなります。
起立性調節障害のお子様に多いのはジュース類です。ペットボトル1本に入っている砂糖の量がどれほどかは、参考ページをご覧ください。
さて、では砂糖を摂ることで身体の中で何が起きるのか?
それは、血糖値の乱れです。血糖値の乱れほど、身体にとってストレスとなるものはありません。
詳しいメカニズムは血糖値についてのブログでお話しますので、ここではかいつまんで血糖値の乱れを説明します。
血糖値とは血液の中に含まれる糖質の量です。
糖は細胞の燃料となる、車にとってのガソリンのようなものとイメージしてください。糖が無ければ細胞は思う様にエネルギーを作り出せず、なかでも脳細胞は多くの糖を必要とします。
その為、身体は糖をいくらでも欲しがるのですが、それはあくまで血糖値の基準内の量です。それ以上の糖はむしろ使う場所が無く余らせてしまいます。
医学的に定められた血糖値の基準がどのくらいかと言うと、標準的な大人でおよそ5gです。
なんと小さじ1杯分!
言い換えると、血液の中の糖質は小さじ1杯だけしか受け入れられないのです。
その上で、先ほどのジュース1杯に含まれる砂糖の量を確認してみましょう。とんでもない量だということがわかると思います。
そんなジュースを毎日のように飲めば、血糖値は乱れに乱れるのです。身体のストレスは天井知らずに跳ね上がります。
そして、はじめに言ったように砂糖は中毒性がピカイチです。
ジュースだけでなく、多くの甘いお菓子をやめられないお子様がほとんどだと思います。
起立性調節障害を悪化させる食べ物 その③カフェイン
起立性調節障害を悪化させる食べ物、というよりは飲み物に多いのがカフェインです。
カフェインというと代表的なのはコーヒーですが、実は起立性調節障害のお子様が好んで飲むことが多い飲み物がエナジードリンクです。
ナンバー2の砂糖もセットで大量に摂取してしまうので、起立性調節障害を悪化させるという意味では一石二鳥の恐ろしい飲み物です。
カフェインは自律神経の乱れに直結します。
自律神経は交感神経と副交感神経に分けられ、それぞれが車で言うところのアクセルとブレーキの役割です。
交感神経がアクセルで、身体を活発に活動させる時に働き、副交感神経はブレーキ役として身体を休ませる為に働きます。
カフェインを摂ると交感神経、アクセルの方へスイッチが入ります。コーヒーを飲むと目が覚める、頭が冴えるようになるのはこの為です。
ところで、起立性調節障害は朝起きることができない病気です。
起こしても起きない、ずっと寝てしまいます。これはどちらかと言うと、交感神経にスイッチが入っていないように思えますよね。
睡眠は副交感神経支配ですので、起立性調節障害は副交感神経が優位のように見えます。
もしそうであれば、交感神経にスイッチを入れるカフェインは、起立性調節障害のお子様が起きれるようになる為に効果的なのでは?
お分かりだと思いますが、逆効果です。むしろ、より起きることができなくなります。
それは何故かと言うと、そもそもで、起立性調節障害は交感神経が優位、アクセルを踏みっぱなしの状態が続いてしまったからこその状態だからです。車で言うところの“ガス欠”です。
ここまでお話してきた小麦粉や砂糖の話も、ここに繋がってきます。
小麦粉による慢性炎症や、砂糖による血糖値の乱れは、どちらも身体にとっては“ピンチ”です。ピンチになれば身体は休んでるわけにはいきません。
つまり、副交感神経にスイッチを入れることができず、交感神経が働き続ける状態となります。
車が走り続ければいつか燃料切れを起こすように、身体もいつまでも動き続けることはできません。やがてガソリンが少なくなってくると、身体はセーフティを発動します。
「これ以上動くと大変だから、動かないほうがいい」という感じです。
身体は自分の身を守る為に「動かない」ことを選びます。
つまり、「起きたくても起きることができない」起立性調節障害の症状です。
ここにカフェインを入れるとどうなるかと言うと、その時は無理やり身体が動くことはできますが、一時的でしかなく、身体は一層強くセーフティを発動させます。
更に起きることができない。身体がだるくてしんどい、動こうとすれば頭痛や吐き気がする。
カフェイン入りの飲み物、とりわけエナジードリンクは砂糖もセットで絶対にやめるべきです。
起立性調節障害を改善させる第一歩
ここまでお読みいただき、小麦粉、砂糖、カフェインが起立性調節障害のお子様にとって悪でしかないことがお分かりいただけたと思います。
それも、具体的な理由もお話しましたので、単に「身体に悪いから食べちゃダメ」では納得しないお子様も、むしろ「食べたくない」と自分から避けるようになるのではないでしょうか。
実際、私が直接この話を伝えた起立性調節障害のお子様は、親御さんが言わなくても自分から食べ物に気を付けるようになっています。
わざわざ自分の身体を悪くするものを食べたい人はいません。それは、もう中学生くらいの年代なら十分にわかるのです。
ご本人も納得して、ご家族も理解してサポートしていただければ、これらの悪い食べ物を今からでもやめることができます。
そうすれば、起立性調節障害がかなり楽になっていきます。是非、取り組んでください。
起立性調節障害で悩むご家族へ
最後に、起立性調節障害でお悩みのご家族へ、大切なことをお伝えします。
起立性調節障害は誰のせいでもありません。お子様本人が怠けているわけでもなく、親御さんの育て方が悪かったなんてことでもありません。
そのように誰かを責めてしまうのは、効果的ではありません。
ただ、何が起きていて、何が原因だったのかを知らなかっただけです。
そして、それはこのブログを読むことで、かなり解決できたと思います。
次は、やめるべき食べ物を食べないように、少しずつでいいのでご家族で取り組んでみてください。はじめからすべてを止めるのも大変なので、どれか一つずつでも構いません。
一歩ずつ、起立性調節障害の改善へ間違いなく進んでいけるのでご安心ください。
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